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新入生へのガイダンス:論文の書き方と注意点 [2017/02/28 17:00] wiki_users [質問紙調査等について] |
新入生へのガイダンス:論文の書き方と注意点 [2017/04/06 13:15] wiki_users [英語論文の書き方に関して] |
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===== 基本的なこと ===== | ===== 基本的なこと ===== | ||
- | * 『[[http://www.p.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2014/03/manual_dec2012.pdf|信頼される論文を書くために 改訂版]]』を読みましょう。 | + | * 『[[http://www.p.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2014/03/manual_dec2012.pdf|信頼される論文を書くために 改訂版]]』を読みましょう。最新版は第3版(2017年度) |
* 紙媒体のものも研究室にあるはずなので、お近くのメンバーまで | * 紙媒体のものも研究室にあるはずなので、お近くのメンバーまで | ||
* 剽窃とかデータの捏造とか二重投稿とか、ダメ、絶対。 | * 剽窃とかデータの捏造とか二重投稿とか、ダメ、絶対。 | ||
* 個人意思と関係なく、倫理違反してしまう場合があるから、要注意 | * 個人意思と関係なく、倫理違反してしまう場合があるから、要注意 | ||
- | * ノートに取っていた先行研究の引用・参照が不明確だったり、バージョン管理が甘くて古いデータを使ってしまったりとか | + | * ノートに取っていた先行研究の引用・参照が不明確だったり、バージョン管理が甘くて古いデータを使ってしまったりとか |
+ | * 記憶が曖昧になって,引用したものを自分の考えと思い込んでしまうことがある | ||
+ | * クリーニング前のデータとクリーニング後のデータの区別を忘れてしまうとか | ||
* 論文誌に投稿するときは投稿規定を1つ1つチェックしましょう(古いものは避けましょう) | * 論文誌に投稿するときは投稿規定を1つ1つチェックしましょう(古いものは避けましょう) | ||
+ | * 慣例は学会によって違います。基本として,業績になるものの二重投稿はダメ。 | ||
+ | * 共著の場合,関係者全員の確認が必要 | ||
===== 投稿にあたって ===== | ===== 投稿にあたって ===== | ||
ライン 54: | ライン 58: | ||
- Oxford Learner's Dictionary of Academic English. Oxford University Press, 2014. | - Oxford Learner's Dictionary of Academic English. Oxford University Press, 2014. | ||
- | おすすめは1, 2, 4番 | + | おすすめは1, 2, 4番。4の辞書はぜひ自前の一冊を買っておいてください。 |
==== 参考文献の書き方・引用の仕方について ==== | ==== 参考文献の書き方・引用の仕方について ==== | ||
ライン 104: | ライン 108: | ||
- 小塩真司, 西口利文(編) 『質問紙調査の手順』 ナカニシヤ出版, 2007. | - 小塩真司, 西口利文(編) 『質問紙調査の手順』 ナカニシヤ出版, 2007. | ||
- | 1は、質問紙調査の方法についてではなく、その一歩手前の社会調査全般について押さえておくべきことが概略されています。 | + | 1は、質問紙調査の方法についてではなく、その一歩手前の社会調査全般について押さえておくべきことが概略されています。広く社会調査に該当する調査を行うのであればすぐ読めるので読んでおくと良いと思います。 |
- | 質問紙の方法については、別途文献を参照することが必要ですが、広く社会調査に該当する調査を行うのであればすぐ読めるので読んでおくと良いと思います。 | + | |
- | 2は、タイトルにあるように、質問紙をどのように構成するかということについて、質問紙の形式のレベルから、実際に質問紙に書かれる教示や選択肢の表現のレベルまで解説されています。 | + | 2は、タイトルにあるように、質問紙をどのように構成するかということについて、質問紙の形式のレベルから、実際に質問紙に書かれる教示や選択肢の表現のレベルまで解説されています。 |
- | ただし、デザインを重視している分、分析の手法についてはほとんど触れられていません。 | + | |
- | 3は、少し古い本ですが、調査の設計・実施と調査結果の分析について、それぞれ初歩より少し上のレベルの内容について細かく触れらられているので紹介対象としました。 | + | 3は、少し古い本ですが、調査の設計・実施と調査結果の分析について、それぞれ初歩より少し上のレベルの内容について細かく触れらられているので紹介対象としました。 |
- | 調査の各段階における確認事項が詳細に挙げられており、理解もしやすいと思います。 | + | |
+ | 4は、心理学における質問紙調査法の手順を解説したものです。心理学の領域での質問紙調査の方法を解説した図書の一例として挙げました。質問紙調査を設計する上では、有益なことも複数あるかと思います(例えば、信頼性や妥当性といった概念)。 | ||
- | 4は、心理学における質問紙調査法の手順を解説したものです。 | ||
- | 心理学の領域での質問紙調査の方法を解説した図書は複数刊行されておりますが、これはその一例として挙げました。 | ||
- | 質問紙調査を設計する上では、有益なことも複数あるかと思います(例えば、信頼性や妥当性といった概念)。 | ||
- | ただし、分析の段階に移った時に、心理学は推測統計を行うことが多く、社会調査でよく用いられる記述統計の手法については別途参照が必要となります。 |