オンライン講演会 NMT/ChatGPTが社会で広まる時代の翻訳

講師:高橋さきの氏 翻訳者
翻訳フォーラム共同主宰 日本科学史学会会員 科学技術社会論学会会員 お茶の水女子大学非常勤講師

日時:2023年7月31日15:00-17:00
場所:オンライン開催(要事前登録・定員100名。末尾「参加登録方法」をご参照ください)
プログラム:
 15:00-15:40 高橋さきの氏ご公演
 15:40-17:00 高橋氏に聞いてみよう!

ニューラル機械翻訳(NMT)の登場以降、機械翻訳(MT)や人工知能(AI)と翻訳の関係について様々なことが論じられています。しかしながら、そうした議論の中には、翻訳という行為、その社会における位置づけ等についての理解が曖昧なままなされるものも見受けられます。この状況の背後には、そもそもMTやAIと翻訳の関係を議論する際にどのようなことを考慮しなくてはならないかが共有されていないという問題があります。

このような状況を踏まえ、本講演会では、実務翻訳の先端を走りながら、翻訳フォーラムの活動や『アカデミック・フレーズバンク』の翻訳等を通じて翻訳の社会的意義を理論・実践の双方から発信し続けている高橋さきの氏に、NMTやChatGPTなどの利用が広まっている現状を踏まえつつ、翻訳と翻訳をめぐる様々な問題について語っていただきます。質疑にも十分な時間を割く予定です。

翻訳者・翻訳研究者・MT研究者だけでなく、実務や教育でNMTやChatGPT等の活用をお考えの方、付加価値としての翻訳を戦略的に位置づけたい経営者の方、「生成系AI」等との関係でコンテンツの権利を整理したいクリエイターの方、これから翻訳者を目指す方も、ぜひご参加ください。

講師紹介

長年にわたり特許翻訳・学術翻訳に従事しながら、翻訳の社会的啓蒙、翻訳者向け専門フォーラムの開催、特に最近では機械翻訳技術と翻訳の関係について幅広い視野から積極的な発言を行っている。科学史科学論・ジェンダー論の著作多数。

主な訳書に『アカデミック・フレーズバンク–そのまま使える! 構文200・文例1900』(John Morley, The Academic Phrasebank: An Academic Writing Resource for Students and Researchers. 講談社, 2022年)、『猿と女とサイボーグ–自然の再発明』(Donna J. Haraway, Simians, Cyborgs, and Women: The Reinvention of Nature. 青土社, 2000年・新装版2017年)が、翻訳に関する共著書として『できる翻訳者になるためにプロフェッショナル4人が本気で教える翻訳のレッスン』(講談社, 2016年)、『プロが教える技術翻訳のスキル』(講談社, 2013年)などがある。

主催:科学研究費基盤 (S) 19H05660
翻訳規範とコンピテンスの可操作化を通した翻訳プロセス・モデルと統合環境の構築(代表:影浦峡)

参加登録方法

ご参加をご希望の方は下記のGoogle formsからご登録ください。
https://forms.gle/Y7ZEyA1QXZQibqhi6
お申込み確認後、zoomのURLをお送りいたします。

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卒業生の朱心茹(東京工業大学)さんが第70回研究大会優秀発表奨励賞を受賞しました

発表タイトルは「専門用語を対象とした語彙数推定テストの開発とその信頼性の評価:図書館情報学分野を事例として」で、研究室の河村俊太郎准教授と研究室卒業生で南山大学の浅石卓真先生も共同研究者となっています。図書館情報学会のリンクはこちら